新たなるシトロエンのフラッグシップモデル、『C5 X』のカラー&マテリアルを担当したのが日本出身の女性カラーデザイナーであることは、方々で報じられている。その柳沢千恵氏が、日本市場ローンチとなった今回、東京のステランティス・グループのオフィスでインタビューに応じ、自身のキャリアや「シトロエンのカラーデザイナー」という仕事について詳しく語った。 キャリアのきっかけはマツダのインターンシップだった なぜ、自動車のカラーリストという仕事を選んだのか。その経緯から、まず尋ねてみた。 「元々、プロダクトデザイナーになりたいと昔は思っていました。私自身、生まれたのはアメリカで、北海道に住んで東京に来て、母方の祖父の実家が静岡県の清水だったんですが、母方に歯車を作る製造業、小さな町工場を営む親戚がいたんですね。いわば世界で広く評価されている日本のモノづくりが身近にあって、モノを作るのが好きだったところに
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