初代PSが発売されたのは1994年12月。四半世紀以上、ゲーム業界全体をひっぱってきた名作揃いハードについて、文春オンラインでは2020年11月15日までの46日間、オールタイム「もう一度やりたい!プレステゲーム」と題してアンケートを実施しました。10、20代から70代を超える読者までの幅広い年齢層の方から、2000票以上の投票をいただきました(男性72%、女性28%)。 では、早速作品と寄せられたコメントを見ていきましょう。
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明訓のチームメイトである岩鬼正美の「悪球打ち」や殿馬一人の「秘打シリーズ」にはじまり、対戦相手でも坂田三吉の「通天閣打法」や、不知火守の「ハエ止まり」など様々に魅力的な一撃が作中を賑わしてくれる。 中でも山田の相棒、里中智が投げる魔球“スカイフォーク”は当時からファンの間での人気も高かった。 スカイフォークはアンダースローの里中が投げる“浮き上がる”フォークボールのことだ。 サブマリンらしく地面ギリギリでボールをリリースし、下手投げの特性を活かして一度高く浮き上がった球が急激に打者の手元で落ちる。手首が極端に柔らかい里中の特長を生かしたボール、というのが作中での説明だ。ちなみに最初にそのボールの餌食となったのは、巨人時代の松井秀喜である。 里中自身の人気もあったとはいえ、打者がボールに当てることもできない「消える魔球」というのは、なかなか夢があるのはよくわかる。 オールスター戦で初披露した
第2期ヒューリック杯清麗戦五番勝負は2-3で里見香奈清麗に負けた。7月・8月と番勝負を戦っていく中でたくさんの温かいメッセージをいただいた。将棋指しは盤の前では常に一人で考え抜き、決断をし続けていかなければならない。対局中は応援の声は聞こえないが、その心を支えてくれるのは応援してくれる人たちだ。いつも応援してくださる皆様、そして清麗戦を主催していただいているヒューリック株式会社様に改めてお礼を申し上げたい。また1歩ずつ山を登っていこうと思う。 女流棋士と棋士には棋力に差がある 番勝負終了後に少人数で打ち上げが行われた。そこで「なぜ女性棋士はまだいないのか」という話題が出た。将棋界において棋力があれば「棋士」になるのに男性も女性も関係はない。今回はこの話題について書いていきたい。 まず前提として「女流棋士」と「女性棋士」が混同されがちだが、この2つは制度が異なる。女流棋士になるためには、「研
現代アートは好まれている。ひとたび、書店に足を運べば、美術好きのための入門書だけでなく、仕事に生かせるツールとしてのアートの知識や見方を解説するビジネス本が毎月のように出版されているのを目にする。 山口周の『世界のエリートはなぜ「美意識」を鍛えるのか? 経営における「アート」と「サイエンス」』は17万部を売り上げ、「大学4年間の○○が10時間でざっと学べる」シリーズの最新刊では「西洋美術史」が扱われている。つまり、美術は社会人の必須の教養科目として、出版界では共有され、多く読者に届けられているのだ。 またコレクター向けの新サービスも続々とローンチされている。ブロックチェーンを利用して作品の保証書発行や来歴管理をするスタートバーン、アート作品を共同保有できるANDART、作品売買や展覧会入場料とは別の仕方でアーティストを資金援助できるArtSticker。総じて、現代アートのマーケットへの参
豊橋行きの新幹線に乗り、うたた寝をしながら神奈川県鶴巻温泉の陣屋での出来事が次々と頭に浮かんでいた。私は陣屋でたくさんの喜びと悲しみを見てきた。しかし木村に関するドラマはほとんどが悲劇だった。 たったひとつを除いては――。 4年前の「新宿行って終電なくなるまで飲んじゃったよ」 2016年9月27日、木村の6回目のタイトル挑戦が終わった。羽生善治王位に挑んだ王位戦7番勝負に3勝4敗で敗れたのだ。勝てばタイトル獲得の一番を負けるのはこれが8回目。控室には木村から3連敗から4連勝で王位の逆転防衛(2009年)を果たした深浦康市九段がいた。木村がタイトルを取ったら「おめでとう」を言うつもりだったが、その機会はなかった。 打ち上げからかなり時間が経ったころ、木村に話しかけられた。 2016年、第57期王位戦第7局。挑戦者の木村一基八段(当時、右)は羽生善治王位に敗れる ©共同通信社 「これが最後のチ
6月15日の夕方、新聞のウェブ版で「号外」が出た。 《河野太郎防衛相は15日、陸上配備型迎撃ミサイルシステム「イージス・アショア」の配備計画を停止すると表明した。》(朝日新聞デジタル) 読売の速報を見てみよう。 「『イージスアショア』、配備への手続き停止…防衛相」(読売新聞オンライン) 《防衛省はイージスアショアを国内2か所に配備する予定だった。このうち、陸上自衛隊むつみ演習場(山口県萩市、阿武町)を適地の一つとしていたが、同演習場でミサイルを発射した場合、ミサイルから切り離されるブースターが演習場外に落下する可能性があることが判明したという。》 大臣の政治判断だ。「開発の費用や期間を考えれば、残念ながら配備は合理的でない」はとても理解できる。しかし、ここに至るある「プロセス」について考えると暗い気持ちになった。 私は前々回の文春オンラインのコラムを「河野太郎研究」とし、このように書いた。
たぶん、今回の都知事選でも完勝することでしょう さらには、都議会選挙で「都民ファースト」なる私兵集団が善戦したのに気を良くして国政にちょっかいを出そうとし、党勢拡大が果たせず行き詰っていた旧民進党の棟梁だった前原誠司さんを篭絡して自分はリスクを犯さないまま「希望の党」とかいう絶望的な組織を作って階上に前原さんを上げ、梯子を外して放火するという。何してんだよ。いや、前原さんもこんな分かりやすい罠に引っかかるなよ。結果、希望を失った希望の党の後継政党である国民民主党なる泥船の船長を押し付けられた玉木雄一郎さんが泣いているぞ。 まあ、要するに小池百合子さん本人が独善的すぎて、巻き込まれた周りの人たちが沈んでいく運命にあるんですよね。たぶん、今回の都知事選でも小池百合子さんは完勝することでしょう。 真っ先に手を上げたのがN国党の立花孝志さん。なんかホリエモン新党とか掲げてますけど、全然勝てる要素も
防疫は、ときに特定の価値観と結びついてきた。新型コロナウイルス感染拡大の影響が甚大な現代でも、それは変わらない。 「日本人は民度が高いから自粛する」。「非常時だから批判をするな」。「政権批判は止めて、一致団結しなければならない」。本当にそうだろうか? 明治時代につくられた“ある歌”から検証してみたい。 「コレラは衛生の母なり」 14世紀のヨーロッパで大流行し、黒死病と恐れられたペスト。約100年前に世界を席巻し、第1次世界大戦を上回る犠牲者を出したスペイン風邪……。 感染症は数あれど、幕末から明治にかけて日本で恐れられたのは、コレラだった。感染して約三日でころりと死ぬことから「三日コロリ」と呼ばれ、明治政府の指導者たちに公衆衛生の必要性を痛感させたのはこれである。「コレラは衛生の母なり」とまでいわれたゆえんだ。 「衛生唱歌」の譜面(国立国会図書館デジタルコレクションより) そんな戦前の
升田先生との偶然の出会いがきっかけだった ――最後となる順位戦の対局、お疲れ様でした。 桐山 これで最後かと思うと一抹の寂しさはありましたね。覚悟はしていましたが、もうちょっと続けたかったので、そういう意味では残念です。 ――改めて、桐山先生の将棋人生についてお伺いしたく思います。まず、将棋を覚えたきっかけを教えていただけますか。 桐山 これがわからないんですよ。親父が将棋好きで、私が棋士を目指すことも賛成してくれましたが、父から教わったという記憶はないです。祖父には手作りの将棋盤を作ってもらいましたが……。当時はいわゆる縁台将棋があちこちで指されていたので、それをみているうちに、自然と覚えたのかもしれませんね。 ――小学生の頃、升田幸三実力制第四代名人の内弟子になられたそうですね。 桐山 私の故郷(奈良県)の隣町に升田先生の奥様の実家がありまして、そこに先生が避暑に来ていた時に、偶然出会
あれから1カ月半、世界中で人々の生活は一変した。ヨーロッパ各国は相次いで「外出禁止令」を出し、日本でも3月28日、29日の週末は東京都と隣接4県で外出の自粛が求められた。 しかし、3月28日には国内で1日に確認された感染者の数が、初めて200人超え。国内で確認された感染者の数は、空港の検疫で見つかった人やチャーター機で帰国した人なども含めて計2436人、死亡者は計65人となった。そのうちクルーズ船の乗客・乗員の感染者は712人、死亡者は10名にのぼる(3月28日時点)。 3月4日、下船後の「自主隔離」を終えた岩田医師と、『週刊文春WOMAN』 はメディアで初めて対面した。『週刊文春WOMAN』2020春号に掲載した岩田医師のインタビューを、緊急転載する。 ◆ ◆ ◆ 「誰かを非難した」誤解を与えたことは、申し訳なかった ——クルーズ船の感染対策の何が問題だったのでしょうか。 まず、ウイルス
ちなみにお隣の囲碁界は1位が井山裕太三冠で、1億825万円。2位に芝野虎丸名人で6766万円。藤沢里菜女流三冠が2659万円で5位に入っているのが面白いところだ。将棋界は男女が同じランキングに入っておらず、女流トップの里見香奈女流四冠の賞金額は発表されていない。 2020年のうちに西山朋佳女流三冠が奨励会を抜けて四段になっていたら、女流賞金額とプロ四段としての対局料を足してベストテン入りということになるかもしれない。どういう扱いになるか、大局観が問われそうな案件である。 2月5日、水曜日。 夕方に渋谷のNHK出版を出て、トボトボと徒歩で将棋会館に行く。単純に渋谷から千駄ヶ谷方面に歩くときには上り坂が多いのだ。 原宿駅方面から明治通りに突き当たった十字路には千駄谷小学校がある。十何年前には、ここの体育館で将棋連盟バレーボール部の活動が行われていたなぁ。 中心は連盟の職員たちで、木村一基王位の
奨励会には入会試験にも年齢制限がある。大半が入会する6級の場合、15歳までしか受験できない。16歳は5級、17歳は4級、18歳は3級、19歳は1級での受験とハードルが上がっていく。1986年10月生まれの知花さんは、2005年8月の奨励会試験の時点では18歳10か月。2か月早く生まれていたら19歳で1級を受けなければならず、ギリギリのタイミングでの3級受験だった。 1次試験では受験者同士が対局を行い、当時は2日で6戦。4勝すれば通過。2次試験が現役奨励会員との対局で、1日3戦のうち1勝すれば合格だった。 (前後編の後編/前編を読む) ◆ ◆ ◆ 18歳での奨励会受験「合格の自信はあった」 ――奨励会受験は6級受験者が大半で、3級受験の知花さんが駒を落とす対局もあったと思います。対策など大変ではなかったですか? 知花 1次試験に角落ちはなかったと思います。香落ちはあったかな。対策は全然せず、
1月19日、日曜日。 NHK杯戦の▲広瀬章人八段-△稲葉陽八段戦は、まだまだ流行が続く角換わり腰掛け銀だった。棋譜はこちら(https://www.nhk.or.jp/goshogi/shogi/score.html?d=20200119)。 攻める広瀬、しのぐ稲葉という展開から、最後は一瞬のスキを見逃さずに寄せ形を築いた稲葉八段の勝ち。 寄りそうで寄らない中段玉は、穴熊よりも手ごわいことがある。早指しならば尚更である。 本局の観戦記は上地隆蔵さんが担当した。届いた原稿には、上地さんが稲葉八段に後日取材したことにより明らかになった、実に恐ろしい変化が記されていた。 詳しくは2月半ばに発売されるテキスト「NHK将棋講座」3月号にて。 イパネマ海岸で花火を見ながら年越し 午後、翌日が締め切りになっている棋王戦挑戦者決定戦第2局の仕上げに取り掛かる。 新聞観戦記は分量の縛りが厳しいため、何を書い
杏 ©文藝春秋 2人はNHKの連続テレビ小説「ごちそうさん」(2013年9月~14年3月)での共演を機に交際をスタートさせ、15年の元日に結婚。翌16年には双子の女児、17年には男児、あわせて3人の子宝に恵まれていた。 現在、東出は、妻や3人の子供が暮らす自宅ではなく、港区内にある単身用のマンスリーマンションで“単身生活”を余儀なくされている。 「ごちそうさん」で夫婦役を演じた(参列者のツイッターより) 「実は東出と杏は離婚危機に直面しています。1月上旬に、夫婦の関係に亀裂が入り、東出はやむなく都内のマンションに部屋を借りた。すでに10日近く別居生活を送り、彼は自宅に帰りたくても帰れない状態が続いている。夫婦関係が修復できるか、その見通しは全く立っていません」(映画関係者) 杏の事務所は、「別居に関しては事実ですが、夫婦間のことはプライベートな問題ですので事務所としてはお答えする立場にござ
◆◆◆ 『パラサイト 半地下の家族』のプロモーションでハリウッドを訪れたポン・ジュノ監督にインタビューした。アメリカのパブリシストは「『殺人の追憶』については質問しないでください」と言って、部屋の隅でずっと見張っていた。 その数日前、ポン・ジュノ監督の映画『殺人の追憶』(2003年)で描かれた華城連続殺人事件の犯人が最初の事件から33年ぶりに特定されたのだ。既に逮捕された別の殺人事件の犯人のDNAと一致した。ポン・ジュノ監督はこの時点では公式なコメントを控えている。 華城連続殺人事件は、1986年から91年にかけて、10人の女性が暴行され殺された事件で、映画『殺人の追憶』ではソン・ガンホ扮する地元刑事が捜査を担当するが、最後まで犯人は捕まらない。 『殺人の追憶』は全世界で評価され、アメリカのもうひとつの未解決連続殺人事件の映画化『ゾディアック』(2007年)にも大きな影響を与えた。 『殺人
こうの あれはわりと最初から考えています。今日は双葉社の編集さんが会場に来ているので、ちょっと言いにくいんですけど(笑)。最初から気づくような描き方をすると、「もっとわかるように描かないとダメです」って言われるんです。やっぱり最初に雑誌に載るときは、そのマンガのおもしろいところは前面に出したいところですからね。でもそうすると、肝心のテーマとのバランスが崩れる場合があるんですよね。だから、わざと編集さんにもわからないように描いておくんです。あとあと読者が気づいてくれればそれはそれで楽しいかな、くらいに思っています。いま“しかけ”と言われたようなことは、スルーしてもらえるように描いているんです。 祖母につくってもらった浴衣。「大潮の頃(10年8月)」より。©こうの史代/双葉社 片渕 こうのさんの漫画は常にパズルみたいなところがあって、いろいろなところに“しかけ”が施されているのが魅力です。だか
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