御大:平沢進氏がP-MODELを結成する以前の73年から79年にかけて活動していたバンドであり、P-MODELへの基盤ともなったプログレッシヴ・ロック・バンド「マンドレイク」の未発表発掘音源集。軋みを上げる御大の硬質的なギター。エフェクトがかったヴォーカル、大々的にフィーチャーされるキーボード/メロトロン・サウンド。BLACK SABBATHやKING CRIMSONといったバンドからの影響を強く感じさせる不穏なヘヴィネスとシンフォニックな情緒。ほぼ全ての楽曲が10分オーヴァーという大作主義。何から何までバリバリの攻撃的スタンスで貫かれています。『Vol.1』『Vol.2』ともにスタジオ音源とライヴ音源で構成されているので音質の悪さは目立つものの、楽曲そのものの鬼気迫る勢いや、荒涼とした叙情性は非常に惹かれます。ギャリギャリと殺気立った荒々しい平沢氏のギタープレイで幕を開けるメタリックな凶