日本における電子政府・電子自治体の実現は、国際的に高い評価を得ていない。その大きな原因は、日本における電子化が結果的に電子化そのものに目的が移ってしまい、電子政府・電子自治体の推進目的である行政の業務効率向上や行政サービスの向上を目指すものになっていない点にある。 一方、ここ数年の間に飛躍的に評価を高めてきた韓国では、大統領の強力なリーダーシップの下、行政のパラダイムシフトの一環として電子政府化が推進されてきた。ITコンサルタントとして、日本の電子政府や電子自治体の現場で、業務プロセスの革新や、情報システム開発などをサポートしてきた経験から、この違いについて考察する。 2010年に韓国は大躍進、日本は17位に転落 私はITコンサルタントとして、日本の電子政府や電子自治体の現場で、業務プロセスの革新(イノベーション)や、情報システム開発などをサポートする立場にある。特にここ数年間は、個人の身