CODA(コンテンツ海外流通促進機構)は7月14日、「漫画BANK」など複数の海賊版サイトを運営していた男性1人が中国で摘発されたと発表した。情報ネットワーク伝達権保護条例違反として、日本円で約33万円(1万6409.52元)の犯罪収益没収と約60万円(3万元)の罰金が科せられた。日本人向けの海賊版漫画サイトの運営者が、海外で処分されるのは初という。 被害を受けたKADOKAWA、講談社、集英社、小学館が漫画BANKが利用していた海外サーバなどの情報開示を米国裁判所に請求し、中国の重慶市に住む運営者を突き止めた。漫画村事件の捜査をした福岡県警も協力した。 中国で行政処罰を下す際は「中国の公共の利益を侵害する」に該当するか否かが大きな焦点になるという。このためCODAは「(申立てが)受理そして処分に至るなどCODAのこれまでの行政申立ての中でも異例であり画期的な事例」と説明する。 現地弁護士