インド鉄道(IR)は150年の歴史を誇り、間違いなくインドのライフラインとなっている。その総延長は6万3000キロメートルに上り、ここで160万人が働いている。1つの組織が運営する鉄道の規模としては世界最大だ。 1日に1万1000本の列車を走らせ、そのうち7000本の客車が170万人を乗せている。また、貨車は1日1000万トンの貨物を運んでいる。これらからも分かるように、IRはインド経済に重要な役割を担っており、成長のために欠かせないエンジンである。もっとも、陸上貨物全体での鉄道のシェアは、1950年代の65%から現在は35%程度に減少しており、道路輸送が残りの65%を負っている。 2001年に経営破たんの危機を指摘され、2004年から大改革 IRは現在、中央政府の一部局として運営されており、そのトップは閣僚メンバーの大臣だ。その予算は一般予算とは切り離されており、国会に提出して承認を得る
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