マンション計画の白紙化、駅前開発の凍結、小売業の出店抑制――。東京五輪特需が沸騰するなか、建設業界で「深刻なリスク」が顕在化した。建設現場で実際に手を動かす職人の人手不足によって需給バランスが崩れ、職人の労務費は上昇の一途。それが建設コストの上昇につながり、建物投資を足掛かりにビジネスを展開する企業などが事業計画を見直す必要に迫られている。職人不足の弊害や実勢コストなどを継続的に取材してきた日経アーキテクチュア誌と日経コンストラクション誌による連載「建設人材危機」。第4回となる今回は、職人不足が起きた原因に迫る。実は、この問題は東日本大震災の発生前から顕在化していた。
![賃金低下で「ワンコイン大工」 震災前に露呈した職人不足 建設人材危機(4) - 日本経済新聞](https://cdn-ak-scissors.b.st-hatena.com/image/square/e793690b253f2bc9d3188b27b118e8b9a262e2a6/height=288;version=1;width=512/https%3A%2F%2Farticle-image-ix.nikkei.com%2Fhttps%253A%252F%252Fimgix-proxy.n8s.jp%252FDSXBZO7525929005082014000001-3.jpg%3Fixlib%3Djs-3.8.0%26auto%3Dformat%252Ccompress%26fit%3Dcrop%26bg%3DFFFFFF%26w%3D1200%26h%3D630%26s%3D320d6afe6a740618c2fabab959036fc1)