大手不動産会社に売却された「ファミリアホール」(旧三菱銀行神戸支店)。神戸の近代洋風建築の先駆けとされる=神戸市中央区相生町1 神戸で最初期の近代洋風建築「ファミリアホール」(旧三菱銀行神戸支店)の大手不動産会社への売却が11日、明らかになった。タワーマンションが計画され、石造りの外壁など一部を復元、保存する工法が検討されている。ホールを所有していた子ども服メーカーファミリア(神戸市中央区)の岡崎忠彦社長(46)は神戸新聞社の取材に「老朽化で維持費が膨らむ中、会社としては成長戦略の投資をすべき時期にあり建物の保存を担い続けるかどうか熟慮した」と話す。一問一答は次の通り。 -売却の理由は。 「築百年を超え、修繕費がかさんでいる。季節ごとの商品展示会などで活用してきたが、通常は倉庫とデザイナーのアトリエ。本格利用するなら、15億~20億円かけて耐震工事をしなければいけない。創業66年の会社を『