「なぜ日本のBIM(Building Information Modeling)は毎年、元年なのか?」―これはオートデスクの年次イベントAutodesk University 2015の分科会に登壇したアルゴリズムデザインラボの重村珠穂氏が放った言葉だ。 BIMとは3Dモデルに必要な属性情報を付与し、設計、施工、維持管理などの建物ライフサイクル全般に活用する手法で、海外(主に発祥の地アメリカ)では普及が進んでいる。一方、日本でも導入しようと努力している企業はあるものの、アメリカに比べると遅れていると言わざるを得ず、言葉としてもCADやCAEと比べて浸透していないのが現状だ。 そこで本稿では重村氏の講演で述べられた、BIMの発祥や海外の事例、そして日本における課題などについてご紹介する。 BIMのベースは自動車の生産システム BIMがアメリカ発祥であるということは冒頭で述べた。重村氏によれば
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