7月末で宮城県の復興計画分析を一旦終えてからもう1ヶ月近くも経った。この間、日記を休んで何をしていたかというと、日本災害復興学会機関誌の原稿執筆や基礎経済研究所の研究発表などの準備に予想外の時間を取られたこともあるが、それ以上に石巻市雄勝地区(旧雄勝町)の高台移転計画が急展開を見せたので、関係方面と連絡を取って現地調査に入っていたからだ。 詳しい経過はこの「番外編シリーズ」でおいおい説明することになるが、8月23日から28日までの間、仙台市では弁護士会の災害特別委員会のメンバー、石巻市では復興事業に携わる建築家協会の方々と会い、「復興ファッシズム」ともいうべき雄勝地区の高台移転計画の実情を詳しく報告して専門家としての率直な見解を尋ねた。また雄勝では高台移転計画に疑問を持つ被災者と突っ込んだ意見交換を行った。 そのなかで浮かび上がってきたのが、「アーキエイド」のメンバーと称する複数の建築家(