米国の株式公開ニュースサイト、IPOホーム・ドット・コムのデータによると、2007年に米国内市場で新規に株式公開をした会社は、12月7日時点で221社となっている。ドットコム・バブルで年間に406社の株式公開があった2000年以降、最多の株式公開を記録した。 2005年から2006年にかけては、財務報告の内部統制を規定するサーベンス・オックスレー(SOX)法によって、米国内のIPOが減少すると産業界が憂慮していた(当連載2007年2月26日付け「それでも必要な内部統制」参照)。結果的には2007年中の企業改革法の運用緩和などと足並みを合わせるように、米国の新規株式公開市場が勢いを盛り返してきたように見える。 米国証券市場のIPO、20%は外国籍 2007年は外国企業による米国でのIPOも盛んだった。2007年12月7日までの外国企業の株式公開は49社、全新規公開221社の20%が外国籍の企