それが良いプレゼンかどうかを見分ける方法は、実は極めて簡単である。仮に、自分が1時間のプレゼンテーションを受ける立場であったとしたら、その冒頭で、プレゼンテーターにこう言ってみればよい。 「すみませんが60分ではなく、1分でやっていただけませんか?」 もし、このオーダーに即応できなければ、そのプレゼンを行おうとするチーム・メンバーがどれだけ多くの資料を調べ、議論し、苦心して提言書を作りあげたかは知らないが、そのプレゼンは最も大切な“結論がない”すなわち意味の薄いものということになる。 私は新米だった頃、このことをソニーの宣伝部でヒット・キャンペーンを連発されていた河野透さんから教えていただいた。 彼曰く、“良いプレゼンの条件は二つである”。 一つは、結論が一行で書かれていること。 もう一つは、その内容に営業的な視点からのチェックがなされていること。(つまり、その表現を見たクライアントの営業