小規模な店舗やオフィスを対象に、安価な電力見える化システムが登場した。パソコンやプリンタを専用の機器でコンセントに接続すると電力使用量を測定することができて、工事は不要である。デマンドコントローラと組み合わせて電気料金の削減につなげることも可能だ。 大塚商会が発売した電力見える化システムは、管理用のパソコンに接続する「USBスティック」と電力使用量を測定する「スティング」と呼ぶ無線機器を組み合わせる(図1)。スティングをコンセントに接続して、そこからパソコンやプリンタなどに電力を供給する方法で、機器ごとの電力使用量を測定する仕組みだ。測定したデータは無線で管理用のパソコンに転送する。 4個のスティングを使って4台の機器の電力使用量を測定できるシステムが標準構成で、価格は12万円である。工事は不要で、管理用のパソコンにアプリケーションソフトをインストールだけで済む。スティングを追加すれば機器