モーツァルトの〝おもて歌〟 モーツァルトのセレナードで一番有名な曲は、この『アイネ・クライネ・ナハトムジーク』ですが、モーツァルトの全作品の中でも最もポピュラーなものといっていいでしょう。 誰もが聴いたことがあるでしょうし、クラシックに興味がない人でも、モーツァルトの作だと知っている人も多いと思います。でも、題名まで言える人は少ないかもしれません。 ベートーヴェンの『運命』みたいに、クラシックで、メロディ、作品名、作曲者の3拍子そろって、誰もが知ってる、言える、という曲はかなり限られますね。 とくに18世紀以前の作品では、ヴィヴァルディの『四季・春』、パッヘルベルの『カノン』くらいでしょうか。 バッハも、『G線上のアリア』『主よ、人の望みの喜びよ』『ブランデンブルク協奏曲 第5番』は、曲はみんな聞いたことがあるでしょうけれど、作品名まで言える人はグッと少なくなるでしょう。クラシックの曲名は