尊厳死の議論が後退する 今回のALS嘱託殺人事件の報道を見て、もしかしたら日本における尊厳死の議論が後退してしまうのではないかと心配になった。 2人の医師は患者の主治医ではなかったし、130万円という報酬も受けている。過去の発言も過激で、これでは多くの人の理解や共感は得られないのではないかと思ったのだ。 医学において生命の倫理は最も重い課題だ。心臓が止まっていない患者から臓器を摘出して他人に移植する臓器移植についても、「事件」が繰り返されてやがて合意が形成された。 石原慎太郎さんが語った「介錯の美徳」 今回の事件もその一つになるのかなと思ったのだが、安倍首相はじめ政権はこの件にタッチせず。立憲の枝野代表に至っては「安楽死事件ではない」と述べてこの事件を安楽死や尊厳死に関連付けて議論すべきではないとの認識を示した。 維新だけが「尊厳死の法整備の議論をすべき」と言っているのが気になっていたら、