aサロン＿九州なんでんかんでん＿アクネ、困るね、住み良くねアクネ、困るね、住み良くね [10/06/16] 原口晋也 梅雨の朝、しとしと降る雨の音に交じり、カエルの声と第９交響曲「歓喜の歌」のピアノ演奏がどこからか聞こえてきます。１本の指で弾いているようなたどたどしい旋律が、もうすっかり耳になじんでしまいました。 局舎の玄関わきに咲いたアジサイが、取材に出るぼくを見送ってくれます。ちっとも世話をしてやれなかったのに、美しく咲き、けなげです＝写真下（上段）。小さな愛車に乗って向かうのは、北隣のまち鹿児島県阿久根市＝同（下段）。４月に薩摩川内支局に着任してから、この片道１時間弱をおそらく５０回は往復したでしょう。 まず、阿久根の紹介をしますね。エメラルドグリーンの東シナ海と不知火海に面した約４０キロの海岸線をもっています。市街地の沖合２キロに浮かぶ阿久根大島＝写真下（上段）＝は毎年おおぜいの海水浴客でにぎわい、そこにすむ野生ジカ、ボンタンなどたくさ
