7月9日付けのNatureに日本の科学界の将来についてのエディトリアルが出ていました。実は先週には書きあがっていて公開しようかどうか迷ったのですが、結局公開することにしました。 Editorial:Japan's tipping point (Nature 460, pp151) 日本の文部科学省が発行している科学技術白書に基づいているようですが、かなりネガティブなトーンに満ちています。 [要旨] 日本は国際競争の激化と若年人口の減少から、世界における研究大国としての地位から滑り落ちるかもしれない。 ・科学者の総数 未来は暗い。1998年からの10年間で大学の研究者の数は約15万人から17万人に増えたが、37才以下の研究者の数は1万人減った(約37万人から36万人)。科学技術を学びたいと考えている大学生も1992年の約100万人から2008年には63万人に減少。 ・国際化 "As inte