「因果関係」を把握することは、よりよい仕事をするために欠かせません。たとえば、なんらかの業務上の問題が起きたなら、その問題が起きる原因を正しく特定できなければいつまでたってもその問題は起こり続けるということになってしまうでしょう。 しかし、「残念ながら、因果関係は見誤りがち」だと言うのは、最新刊『遅考術』(ダイヤモンド社)を上梓した関西大学総合情報学部教授の植原亮(うえはら・りょう)先生です。因果関係を正確にとらえるコツを教えてもらいました。 構成/岩川悟 取材・文/清家茂樹 写真/石塚雅人 「目立つ」要素が原因だと思い込みがち 因果関係を誤ってとらえたから、人類は生き残れた? それがなかったら本当に起こらなかったことなのか? 「目立つ」要素が原因だと思い込みがち 仕事において成果を挙げるためにも「因果関係」を正しく認識することは非常に重要ですが、じつは因果関係というものは誤ってとらえがち