限界値の表から気がつくこと ───先輩、途中で標本数がとんでますよ。20個から先は10個単位になってるし、100個から先は100個単位になっています。 「全部書くと、大きな表になってしまうので、途中を省略しているんだ。半端な個数でも、その間を見ればいいわけだから、実用上は問題ないと思うよ」 ───うーん。この表を見ると、標本数5個のときの5%有意水準での限界値は、0.878ですね。つまり、これより大きい相関係数じゃないと、有意にならないんですね。 「そうだね」 ───でも、前に習ったことによれば、0.878という相関係数そのものは「強い相関」ということですよ。強い相関なのに有意じゃないということはおかしいんじゃないですか。 「いや、おかしくないんだ。「強い相関」という言い回しはあくまでも便宜的なものだ。標本数がある程度あるときのね。でも、標本数5というような少ない場合は、相関係数が大きくて