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ブックマーク / www.enpitu.ne.jp (2)

  • よしもとばななさんの「ある居酒屋での不快なできごと」 - 活字中毒R。

    人生の旅をゆく』(よしもとばなな著・幻冬舎文庫)より。 【この間東京で居酒屋に行ったとき、もちろんビールやおつまみをたくさん注文したあとで、友だちがヨーロッパみやげのデザートワインを開けよう、と言い出した。その子は一時帰国していたが、もう当分の間外国に住むことが決定していて、その日は彼女の送別会もかねていたのだった。 それで、お店の人にこっそりとグラスをわけてくれる? と相談したら、気のいいバイトの女の子がビールグラスを余分に出してくれた。コルク用の栓抜きはないということだったので、近所にある閉店後の友だちの店から借りてきた。 それであまりおおっぴらに飲んではいけないから、こそこそと開けて小さく乾杯をして、一のワインを七人でちょっとずつ味見していたわけだ。 ちなみにお客さんは私たちしかいなかったし、閉店まであと二時間という感じであった。 するとまず、厨房でバイトの女の子が激しく叱られて

  • 活字中毒R。

    「知るを楽しむ〜私のこだわり人物伝」2006年6月の「チャップリン〜なぜ世界中が笑えるのか」(大野裕之著・日放送出版協会)より。 (完璧主義者であったチャップリンは、NGフィルムをすべて焼却していたそうなのです。しかしながら、1980年代に焼却を免れた400巻ものNGフィルムが発見され、それにすべて目を通した著者・大野さんの感想の一部です) 【こうしてあしかけ二年かけて全てのテイクを整理・分析したのですが、チャップリンの聞きしに勝る完璧主義者ぶりには、驚愕を通り越して見ているこちらが疲れ果ててしまうほどでした。同じシーンを何十回と撮り直す。どれだけ面白いギャグでも、ストーリーにとって少しでも無駄な演技ならばカットする。その結果、当初は2分間ほどあったシーンも最終的にはわずか10秒ほどになってしまうのです。 NGフィルムを見ると、実は『質屋』の翌年に作られた『チャップリンの霊泉』(1917

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