JR東大宮駅の東口を出て、徒歩1分半ぐらいのところにある「炭火焼き あたりや」は、岩井光男さん・八重子さん夫妻と次男の良仁さんの親子3人が仲良く切り盛りする店だ。12席ほどのカウンターは、夕方5時開店で7時頃には満席になる。お客の回転も良く、誰かが帰ると誰かがやって来る。常連さんに店の良さを聞くと、「入りやすさ」と「絶妙のタイミング」だと言う。実は、全てがそのためにデザインされているといっても言い過ぎではない、そんな店なのだった。 昭和の"食堂"のイメージというのは人それぞれだろう。1人ひとりの思い出の中に、それはあるはずだ。僕の場合、どこでそのイメージが植え付けられたのか具体的には思い出せない。その食堂の中は、ただ四角くて(プレハブだったのかもしれない)、壁は木材、照明は蛍光灯で、広い厨房を囲むL字型のカウンターがあるという店。まったくこの通りの店は少ないのだが、このうち3つも満たしてい
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