研究用機器メーカー「ライフテクノロジーズ」(本社・米カリフォルニア州)は13日、ヒトゲノム(ヒトの全遺伝情報)の解読を1000ドル(約8万円)でできる装置を10月に発売すると発表した。現状に比べ5分の1以下と安く、解読時間も2週間から1日以内と大幅に短縮した。得られたデータは、患者ごとの薬の副作用の有無、病気の原因遺伝子を調べる研究などに役立つ。 ヒトゲノムは約30億対の塩基と呼ばれる4種類の化学物質からなり、この塩基の組み合わせで遺伝子が構成される。 開発された装置はオフィスにあるプリンター大。半導体の上に塩基の種類を読み取るセンサーを配置して、解読効率を大幅に向上させることに成功した。 理化学研究所など日米欧の研究チームが参加した国際プロジェクト「ヒトゲノム計画」がほぼ完了した00年当時、解読には1億ドル程度かかっていた。 同社日本法人の熊井広哉マーケティングマネジャーは「数年前まで1