私はミーハーである。憧れの米国留学(1970年代はそうであった)が決まった時に、私が何より嬉しかったのは半導体業界の有名人に会えることだった。半導体は若かった。トランジスタは1947年にベル研究所で発明されたのだから、1970年代はまだ20歳代の若き産業であり、半導体創生期の著名人はまだ働き盛りであって多くは米国在住であった。半導体の教科書に出てくる有名人に会えるかと思うと胸がわくわくした。 留学先をカリフォルニア工科大学とスタンフォード大学に絞って検討し、最終的にはスタンフォード大学に決めた。そこには、トランジスタの発明者でノーベル賞受賞者のショックレー(W.B. Shockley)教授やトランジスタの電荷制御モデルの提案者のリンビル(J.G. Linvill)教授、イオン打ち込み技術開発の中心となって活躍中のギボンズ(J.F. Gibbons)教授など挙げればきりがないほどの有名人がい
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