ノイズキャンセリングヘッドホンの定番と言えば、やはりボーズ「QuietComfort 2」。高価なヘッドホンには違いないが、性能面でこれを超えるものは出てこなかった。消音効果が高ければ音が悪い。音が良ければ消音効果に難がある。安いものは値段相応……という具合だった。 そこに、やっとライバルと呼べるソニーの「MDR-NC500D」が登場。デジタル方式のイコライザーを使って、強力な消音性能と音質を両立させた。最近になって、そのブラッシュアップ版の「MDR-NC600D」が登場したので、ボーズの「QuietComfort 2」「QuietComfort 3」と比べてみた。ところが差は意外なところで付いてしまったのだ。 (文/四本淑三)