化学者のつぶやき 武装抗体―化学者が貢献できるポイントとは? 2014/4/23 化学者のつぶやき, 論文 ADC, バイオ医薬, 創薬化学, 抗体-医薬複合体, 抗体医薬, 生体共役反応 投稿者: cosine 武装抗体(armed antibodyもしくはantibody-drug conjugate, ADC)とは、疾病細胞を認識する抗体と、活性本体である薬剤を、適切なリンカーでつないで作られる医薬品であり、その多くはがん治療を目的に開発が進められています(画像:http://www.dddmag.com/)。「生物由来のものを化学の力でより良いものに」という思想に基づくため、最先端化学の話抜きには成り立たない医薬でもあります(概要はこちらのケムステ記事もご覧ください)。 ごく最近、武装抗体の発展をまとめた総説[1]がAngew. Chem. Int. Ed.誌に登場しました。これ、