極右・ルペンに「共感する」と言う学生に、政治学はどう向き合えるか 「長い60年代」の思想の限界と可能性 分極化する学生たちの意見 大学は教員から学生に一方的に専門知の受け渡しが行われる場ではない。反対に、専門知を身に着ける途上の学生との会話から気づかされることが多々ある。 多くの学生からたびたび耳にする会話は、就職と恋愛に関するものである。「若者事情」という感じもするが、こうした声は非常に重要だ。なぜなら、就職や恋愛に関連する議論と、政治学の距離は意外にも近いからである。どういうことか。 恋愛の次に結婚を仮定するならば「家族」を考えることになるし、就職の次に労働を仮定するならば「市場」について考えざるを得ない。これに「政府」を加えれば、「福祉レジーム」の主要なアクターが出そろうのである。福祉レジームとは耳慣れない言葉かもしれないが、大雑把に言えば、一国の福祉制度の在り方を指す用語だ。 リベ
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