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ブックマーク / chikawatanabe.com (14)

  • 初期のインターネットベンチャーでビジネスの人がすることは限られる

    エンジニアでないファウンダーは最大一人まででお願いしますの続き。前回は「インターネット系ベンチャーでは、顧客フィードバックを元にサービスを改善し続けるのが成功の鍵。手が動かないと改善もできない。だからコード書けない人はあまりいらない」という話でありました。 今回は、「アーリーステージのインターネットベンチャーではビジネスの人がすることは限られる。だからビジネスの人はあまりいらない」という話。 対象となるのはアーリーステージのベンチャー まず最初にクリアにしておきたいのがこれ。 アーリーステージとは「まだほとんどユーザ・顧客もいない。そもそも今のビジネスで将来の成長性が当にあるかわからない」という「混沌フェーズ」を指します。ユーザがそれなりについて、その反応から「これでいける!」ということがわかる「前」の段階。 つまり、「これを売ればいける」という売り物がはっきりしてない段階。まだ人を雇っ

  • シリコンバレーのエンジェルから投資を受けるのに必要なこと

    最近よく聞かれるので。以下、インターネットベンチャーに限っての話です。 会社をアメリカで登記する・・・・か日投資家を囲い込んである 前もこんなのとかこんなのを書きましたが、海外で登記された企業に投資するのはハードル高し。アメリカの、それもデラウェア州で登記されてるのが望ましいです。 (映画、The Social Networkで、Facebookが最初Floridaで登記されてたのをDelawareに移す、、、というシーンがありましたな。) とはいえ、先日シリコンバレーの有力スーパーエンジェルであるところの500 Startupsから投資を受けたAqushは日の会社。なので、日の会社であっても絶対NGではないわけですが、でも、500 StartupをやってるDave McClure人に 「日の会社でも投資する?」 とAqushの投資の後に確認したところ、 「日国内のメジャーの

    GreenRide
    GreenRide 2010/12/01
    計画の大雑把さの基準がわかりやすい
  • アイデアと遂行はどちらが大事か

    昨日のエントリーでは、起業アイデアを固めるためにに大事なことをFoodspottingのファウンダーが語ったことを書いたのだが、さらっと何気なく語られているけれど実はとても大事なのが 「アイデアを人に説明しまくる」 ということではなかろうか、と思うのでした。「アイデアを盗まれる」と心配する人が多いが、ほとんどの場合盗まれたりしない。というか、頼んでも盗んでくれない、というのが普通ではないかと思います。 アイデアは、形にしてナンボである。CD BabyのファウンダーのDerek Siversいわく It's so funny when I hear people being so protective of ideas. (People who want me to sign an NDA to tell me the simplest idea.) To me, ideas are wor

    アイデアと遂行はどちらが大事か
  • Foodspottingに見る起業アイデアの固め方

    先週東京は白金(プラチナ?)で行ったエンジニアのための起業セミナー、Tech Founders Japan。倍率5倍をくぐり抜けてご参加いただいた皆様ありがとうございました。 今日のブログでは、当日の最初のプログラムであった、サンフランシスコのベンチャーFoodspotting(日語版iPhoneアプリもあり)のファウンダー、Alexaによるスピーチの全原稿と、その和訳を掲載します。 起業のアイデアがあるときに、それをどうやってブラッシュアップしていくか、エンジニアでない人がエンジニアのパートナーを探すためにどうするか、といったことを、ユーザエクスペリエンスの専門家であるところのAlexaが雄弁に語ります。 Foodspottingは、キュートなiPhoneアプリ。「べたものの写真をアップする」という機能にフォーカスしたシンプルなものなのですが、そのシンプルさの裏にはこんな努力があるん

    Foodspottingに見る起業アイデアの固め方
  • カスタマサポートもsorryのかわりにthank you

    英語ではsorryのかわりにthank youと言うことが多い、というエントリーを書きましたが、おりよくこんなお返事がとあるウェブサービスのカスタマサポートから: Well spotted! This should be fixed again now. Thank you for reporting it. 「(その問題を)よく見つけたね!もう一回直します。ご報告ありがとう。」 関係ないかもしれないけど有料サービスです。ご参考まで。

    カスタマサポートもsorryのかわりにthank you
  • リアルタイムエンタープライズでアメリカは劇的に向上した

    既に死語かもしれませんが、リアルタイムエンタープライズてな言葉が一時はやっておりました。Gartnerなどが盛んに言ってたような記憶がうっすらと。「企業のバックエンドのシステムがシームレスに繋がって、遅延なく処理がリアルタイムで起こっていく」的な。 最近、このリアルタイム化により、アメリカの企業のサービスは目をみはるほど向上したあるです。ただし、インターネット(と電話)を酷使できれば、という但し書きがつきますが。 例1) Fedexのピックアップをオンラインで予約。11時40分ごろだったので、「12時にはOK」と設定 →3-4分後にFedexのトラック登場。「やば、もうきちゃったよ」、とあせる私に、女性ドライバーが 「ちょうどこの先の角のところにいたの。まだ早いけど来ちゃった。出せる?」 残念ながら まだパッキングが終了していなかったので去っていただく。 例2) Fedexのピックアップを

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  • ITアントレプレナーになりたい若者のみなさんはプログラミングを習得しましょう

    この間、IT系ベンチャーに内定している日の大学3年生の人たちと会って、「これから何をすべきなのか」という話になったのだが、私の答えは 「プログラミングを習得したら」 というもの。英語とプログラミング、が大事だと思うが、どちらか一つ選べといわれればプログラミングかな。 ちなみに、私は英語はできるけどプログラムはできないわけで、まぁ、お前に言われたくないよ、と言われればそれまでなのだが、今私が20歳で、IT、それもインターネット関係でアントレプレナーになりたいなら、プログラムをせっせとするですよ。 というのも。 最先端のウェブサービス開発の現場は、とてもアウトソースなんかできない状況になっている。「仕様書を文章で作って、それを誰かが作る」なんていう悠長なやり方は通用しない。どんどん機能開発して、どんどんリリースして、ユーザーのフィードバックを元にさらに進化させる、というのを、毎日行い続けない

    ITアントレプレナーになりたい若者のみなさんはプログラミングを習得しましょう
    GreenRide
    GreenRide 2010/06/01
     Agile 「人の話を聞いてさっさと理解して、それをすぐにコードにできる、いま・ここにいる人」
  • アメリカのベンチャーキャピタルから投資を受ける「足切り」条件

    この間、日起業した人たちに 「日のベンチャーがアメリカのベンチャーキャピタルから増資するのは難しいらしいですね」 と言われた。 いえ、違います。 「難しい」のではなくて、「限りなく不可能」なんです。 事業内容とか、そういったこと以前に 「デラウェア州で設立された会社以外に投資する人は(ほとんど)いない」 (追記:「デラウェア州で登記されている法人」という意味です。物理的に会社がデラウェアにある、という意味ではありません。) からなのでありました。 「ほとんど」 が入っているのは、シリコンバレーのベンチャーキャピタルと言っても、日人がやっていたり、日にオフィスがあったりして、日の会社にも投資する心づもりがあるところも2-3あるので、そういうところだったらありだから。DCMとかGlobal Catalyst Partnersとか。Translinkはもしかしたら。日人のパートナー

    アメリカのベンチャーキャピタルから投資を受ける「足切り」条件
    GreenRide
    GreenRide 2010/06/01
    ルール運用について、アメリカは本当に「担当者の主観的判断・裁量で決まる」ということが社会の上から下、左から右まで幅広くベースとなっている。相手の裁量に訴えかけるために、毎日がバトルフィールドです。
  • 日本企業がアメリカ企業を買収する方法:企業買収チームをつくる

    アメリカで事業を始めるシリーズ、前回は「アメリカ進出にあたってM&Aを活用すべき理由」であった。要約すると「ゼロから組織を立ち上げる」のはとても難しい。その点、既に存在するビジネスを買うのはトータルで見るとリスクが低いし、最初に「会社を買う」という大きな決断を迫られることで、正しい決意レベルに達することができる(当はゼロから組織立ち上げでも同じくらいの決断がいるのだが)。 さて、では、企業買収を成功させるには何が必要なのか。 企業買収チームをつくる 買う側の会社の規模にもよるが、最低1人は専任・常任にすること。この人の仕事は – 関心ある領域の会社を洗い出し、その動向をウォッチする – その会社の事業・ビジネスと、自社の既存の事業・ビジネス、またはこれからやろうとしていることを比較して競合分析する – 業界内の会社の「相場」を知る となります。どうやってそれをするか、というと例えばこんな

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  • 異質な外国人であることが普通な世界になってきたこと

    先月のEconomistの記事「The Others」。「外国に住む人々」についての記事。書き出しは FOR the first time in history, across much of the world, to be foreign is a perfectly normal condition. 「史上始めて、世界の殆どの場所で、外国人であることが全くもって普通のこととなった」。 なかなか面白かったです。面白いと思ったポイントは・・・ The desire of so many people, given the chance, to live in countries other than their own makes nonsense of a long-established consensus in politics and philosophy that the h

    異質な外国人であることが普通な世界になってきたこと
  • カリフォルニア農業系起業

    ちょっと前に頂いたコメントと、それに対する私の返答を(少しだけ加筆して)転載します。カリフォルニアはITとバイオだけではないのだよ、農業というのもありまっせ、しかも大成功された日人の方もいます、という話です。 Zhongさんよりのコメント 日の大学で農業を学んできました(農学修士)。新卒で役所に就職しましたが、いい子ちゃんばかりのインテリ軍隊にうんざりして、半年で除隊してき ました。日にいてもあまり明るい未来はないと確信したので、これから西海岸の大学で農業博士を取得しようと考えています(農業といえばアメリカ、カリ フォルニア、ミキプルーン、中井貴一というイメージから)。 そこでお伺いしたいのですが、西海岸でフルーツ農家や農業関係の組織に日人としてはたらいているorベンチャーを起こされた事例はあるのでしょうか? 遺伝子系のバイオ関係だと仕事もたくさんあると思うのですが、問題は私の専攻

  • プレゼン上達は見る+練習する

    の会社がアメリカに進出するための会社・ビジネスの売り込み方では、まず質的な中身ことを書いたが、プレゼンのハウツーもやっぱり大事。で、世の中には様々なノウハウが出ているので、「プレゼン」「上達」でGoogleなどで探してもらうとして、そのハウツーを体で覚えるために必要な二つのこと。それは 上手なプレゼンをたくさん見る・聞く 準備に時間をかける・練習する 大変だけど、これを避けて通ることはできません。 上手なプレゼンをたくさん見る・聞く ここでは、「アメリカの」上手なプレゼンを見るのが大事。 「ITベンチャーが次から次へとプレゼンする」というDemoやTechCrunch50というコンファレンスの個々の会社のプレゼンは、ビデオアーカイブになっている。一社6分で説明して行くもの。まずはこのあたりを見てみて欲しい。 Demo 他の会社のプレゼンはこちらのリンク先からどうぞ TechCrunc

    プレゼン上達は見る+練習する
  • アメリカの偽札はババ抜きのババらしい

    未だに紙媒体の新聞をとってますがそれが何か。 当地のローカル紙、San Jose MercuryにAction Lineというコラムがあって、これは、読者の様々なトラブルについて、担当記者の人が調べてくれたり、企業やお役所などに読者に代わって交渉してくれたりする、という大変役に立つコラム。昔私もグリーンカードでちょっとトラブったときにダンナがメールしたら調べてくれた。すばらしい〜。(この新聞の価値は最近、このコラムと、同じような趣旨でテーマを道路交通に絞った「Mr. Roadshow」というコラムの二つにしかないような気がするのではありますが。) さて、そこに載っていたのがMy bank gave me counterfeit money。 「銀行の窓口でもらった100ドル札が偽札だったのだがどうしたらいいか」というもの。読者からの問い合わせの中で、私がびっくりしたのは I called

    アメリカの偽札はババ抜きのババらしい
  • アメリカ進出にあたってM&Aを活用すべき理由

    アメリカで事業を始めるシリーズ。日企業がアメリカに進出する場合で、売るものが決まっている場合は、ゼロから組織を立ち上げるのもありだ、と書いた。ありではあるのだが、そのためにはゴール設定を明快にして、高い報酬を払ってでも優秀なトップを採用し、戦略のズレが生じたらこまめに話しあって方向修正をし、だめだったらトップを切って他の人にする、といったことが必要だ、と書いた。 これ、ムチャクチャ難しいですよね? 実行するためには、今は存在しない外国の組織の3年後をイメージする、ってなことが必要です。 「そんな大言壮語するより、まず小さくやってみようよ」っていうのじゃだめなの? ダメです。そういう人は、アメリカにこない方がいいです。失敗するから。こういう感じで来る会社を、大企業からベンチャーまで、たくさん見てきましたが、残念ながら watch a train wreck in slow motion で

    アメリカ進出にあたってM&Aを活用すべき理由
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