モンゴルとチベット、あまりが想像つかないかもしれないが、中世以降、この両地域にはかなり密接な結びつきがあった。 何より、ダライ・ラマという称号自体が、16世紀に活躍したモンゴルの王アルタン・ハーンより第3代ダライ・ラマとなる、ソナム・ギャツォに贈られたものであった。 現在の国家元首としての地位は、ダライ・ラマ5世時代の西モンゴルのホショート出身のグーシ・ハーンの活躍と熱心な信者であった彼の領土の寄進によって確立されたものであることがその証明となろう。 もっとも、「ダライ・ラマ」という名称については、ソナム・ギャツォの「ギャツォ」が「海」の意味であり、ただ単純に翻訳しただけであるとする向きもある。 20世紀においても、モンゴル系の人々がチベットで活躍した。何と言っても有名なのはブリヤート人アグワン・ドルジエフ(1858~1938)であろう。 シベリアにある小さい村をわざわざ訪問した理由 彼は