家庭が貧しかったり、親が不在続きだったりして、自宅で食事を満足にとれない10代後半の子どもを対象に、手料理を無料で提供する「家」が来月、福岡市にオープンする。高校中退者らの支援をしてきた民間団体が「公的支援の網からこぼれた子たちに居場所を」と、開設を決めた。 この団体は一般社団法人「ストリート・プロジェクト」(ストプロ、事務所・福岡市博多区)。2010年8月に、自分の子どもが不登校になった経験を持つ保護者や弁護士らが設立した。主に10代後半の子どもの支援が目的で、高校中退者らに高校卒業程度認定試験に向けた勉強を無料で教えるなどの活動をしてきた。 開設するスペースは「ごちそうさま」という言葉から、「ごちハウス」と名付けた。ほっとできる「家」のような場所にしたいという願いも込めている。来月下旬に、ストプロの事務所がある福岡市博多区博多駅前3丁目のマンションの一室に開設し、居間など約50平方メー