勝連城跡から見つかったローマ帝国で鋳造されたとみられる銅貨(26日午後、沖縄県うるま市役所で)=大島朋幸撮影 沖縄県うるま市教育委員会は26日、世界文化遺産の構成資産の一つ「 勝連 ( かつれん ) 城跡」から、3~4世紀頃のローマ帝国で鋳造された銅貨4点が出土したと発表した。 中国や東南アジアとの海上交易を通じ流入したとみられ、国内遺跡での出土は初めてという。 2013年度の発掘調査で10点が出土。14~15世紀の地層から見つかった4点(直径1・6~2センチ、厚さ1~1・7ミリ)がローマ帝国時代の銅貨と推定された。うち2点には皇帝らしい肖像などの刻印が確認された。 勝連城は12~13世紀頃の築城で、琉球王国に最後まで抵抗した15世紀半ばの領主・ 阿麻和利 ( あまわり ) の居城として知られる。市教委は残り6点について分析を進める。 塚本敏夫・元興寺文化財研究所総括研究員(考古学)の話「