厚生労働省は25日、既に死亡したり行方不明になったりしている322人の年金を支払っていたと発表した。いずれも年金受給者が生存確認のために年1回提出する現況届が提出されていたという。厚労省と日本年金機構は遺族らに返還を求めるとともに、不正受給の疑いが強い少なくとも遺族ら27人について警察に告発したり被害届を出したりした。 厚労省と機構は、2013年8月に東京都足立区で7年前に死亡した男性の遺族が生存を偽って年金を不正受給していた問題の発覚を受け、他にも同様の不正がないかを調査。自治体に問い合わせても生存が確認できない約7200人について、戸別訪問などで生存しているかを確認してきた。