米兵の邦人妻 苦悩 文化の違い 偏見に直面 琉大・宮西さん調査 Yナンバー車乗用せず/普天間包囲には参加も 社会 2010年6月13日 09時45分(22分前に更新) 米軍基地が集中する沖縄で戦後から続く米兵との国際結婚。「基地はない方がいい」と思いながら、イラクやアフガニスタンに派兵される夫を気遣う「矛盾」、文化の違いや基地内外で受ける偏見からの苦しみ―。「基地賛成派」と一方的に見られがちな彼女たちの複雑な心の葛藤(かっとう)が、琉球大学国際沖縄研究所客員研究員、宮西香穂里さん(32)=文化人類学=の調査で浮かび上がった。(知念清張) 広島出身の宮西さんにとって米軍基地は遠い存在だった。研究のきっかけは、2001年の「9・11テロ」。知人の婚約者である横須賀基地の兵士が中東に召集され、彼女の人生が大きく変化したことを知った。 在沖海兵隊だけで、年間約150人の日本人と結婚しているとみられ