文化の日の3日夜、茨城県取手市と、つくば市で震度4を観測した地震は、久々の強い揺れで首都圏の住民に衝撃を与えた。東日本大震災から、もうすぐ8カ月。専門家によると、3・11の大地震に誘発された首都圏直下型地震のリスクは高まっているという。問題は、その大地震がいつやってくるのか予測できないこと。ただ、3・11以降、揺れの大きな地震は毎月11日前後に必ず発生している。この“法則”に従えば、次は「11・11」。その日、何が起きるのか。 武蔵野学院大特任教授(地震学)の島村英紀氏は「震源地がだんだん海域から内陸へと移っている。内陸部のひずみが解放されて一連の地震が発生しているが、内陸部の地震は首都直下型地震を誘発する恐れがある。3日のような地震が続くようだと、直下型地震の発生リスクはさらに高まる」と警告する。 東京の直下型地震といえば、1855年11月11日に発生した安政江戸地震が代表例だ。東
駿河トラフや南海トラフ沿いで巨大地震が発生した場合、新潟、長野、山梨、静岡県にまたがる「糸魚川-静岡構造線(糸静線)断層帯」まで連動する超巨大地震になる可能性があるとする説を、神戸大の石橋克彦名誉教授(地震学)が静岡市で開催中の日本地震学会で発表した。 石橋名誉教授は「(東海、東南海、南海地震の)3連動地震より規模が大きくなる。日向灘などの南西側だけでなく、内陸部に及ぶ超巨大地震も考えるべきだ」としている。 石橋名誉教授は東海・東南海・南海地震について、フィリピン海プレートの沈み込みだけではなくユーラシア大陸側から東に進む「アムールプレート」というプレートの影響もあると指摘。東日本大震災の影響で、間接的ではあるがアムールプレートの進む力が強まった可能性があるという。 石橋名誉教授によると、駿河、南海トラフの北側には富士川河口断層があり、さらに糸静線断層帯が続く。生じたずれが非常に大き
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