今日の一冊。今日は麻耶雄嵩氏の「鴉」をご紹介。 麻耶雄嵩氏といえば、2011年に「隻眼の少女」で第64回日本推理作家協会賞・第11回本格ミステリ大賞をダブル受賞。さらに2015年「さよなら神様」で第15回本格ミステリ大賞受賞を受賞した作家だ。この「さよなら神様」はこのミステリーがすごい!や文春ミステリにもランクインしており、聞いたことがある方も多いかと思われる。 氏の特徴といえば、やはり独特の世界観だろう。ただ独特の世界観が良い!と一概に言えるかと言われると、個人的には言葉を濁すことも多い。いかんせん、強烈すぎるのだ。 さて麻耶雄嵩氏は多数のシリーズものを書いている。 「メルカトル鮎&木更津悠也シリーズ」 「メルカトル鮎シリーズ」 「木更津悠也シリーズ」 「神様シリーズ」 「貴族探偵シリーズ」(これが今回ドラマ化) などなど多くのシリーズがあるのだが、そのどれもがミステリーとして一筋縄では