2011年7月のアナログ放送の打ち切りと、地上デジタル放送への完全移行まで、あと4年と迫った。総務省が07年8月にまとめた移行計画では、アナログ停波以後も、アナログテレビでデジタル放送が視聴できるように、機能を絞り込んだ安価なチューナーが「2年以内に5000円以下で」手に入る環境を整える方針を盛り込んだ。デジタル化でテレビが見られなくなる人をゼロにするための施策で、メーカーに開発を要請する。ただ、現在、地デジチューナーは最も安い機種でも2万円前後で、需要もそれほど大きくないため、業界からは「国の補助がなければ、現状では難しい」との声も出ている。 支援するのは、生活保護世帯などのみ 総務省が「5,000円チューナー」の開発を求めるのは、アナログ停波までに、アナログテレビが一気にデジタルテレビに切り替わるのは難しいとみているからだ。 電子情報産業技術協会(JEITA)によると、カラーテレビ出荷
