三重県鳥羽市の鳥羽水族館で4日、2009年1月2日以来絶食を続けているダイオウグソクムシに餌が与えられた。 職員らが「きょうこそは」と期待をかけたが、この日も何も食べずに終わった。 餌を食べないのは同館が飼育する2個体のうちの「No.1」(体長29センチ)。飼育研究部の森滝丈也係長(43)が口の前にサバを何度か運んだが、食べるそぶりを見せただけ。 同館は餌を食べてもらうため、飼育に適した水温を探ってきた。昨年末には7度から10度に上げてみたが、動きが緩慢になり、先月4日の餌やりでは食べるそぶりも見せなかった。 このため、今度は時間をかけて5度まで下げたところ元気に動き出したため、この日の餌やりに期待がかかっていた。森滝係長は「いい加減に食べてほしい」と頭を抱えていた。