昨夜、一枚の写真を見て衝撃を受けた。 この写真は、原爆が落とされてまもなくの1945年9月、廃墟の長崎で写されたものだ。撮ったのは米空爆調査団のカメラマンとして日本を訪れた、ジョー・オダネル軍曹。 以下は、彼がこの写真を撮ったときの回想インタビューからの引用だ。 「佐世保から長崎に入った私は、小高い丘の上から下を眺め ていました。すると白いマスクをかけた男達が目に入りまし た。男達は60センチ程の深さにえぐった穴のそばで作業をし ていました。荷車に山積みにした死体を石灰の燃える穴の 中に次々と入れていたのです。 10歳ぐらいの少年が歩いてくるのが目に留まりました。お んぶひもをたすきにかけて、幼子を背中に背負っています。 弟や妹をおんぶしたまま、広っぱで遊んでいる子供の姿は 当時の日本でよく目にする光景でした。しかし、この少年の 様子ははっきりと違っています。重大な目的を持ってこの焼 き場