夜のロケット打ち上げは、噴射炎が輝き、昼よりも派手になるが、事故となるとなおさらだ。2014年10月28日午後6時22分(米東部時間、日本時間では29日午前7時22分)、米オービタル・サイエンス社(OSC)は米ヴァージニア州米航空宇宙局(NASA)ワロップス飛行施設から、国際宇宙ステーション(ISS)向け物資を搭載した無人輸送船「シグナス」を搭載した「アンタレス」ロケットを打ち上げた。しかし、打ち上げから数秒後、ロケットは爆発し、そのまま射点施設へ落下、炎上した。 シグナスには、ISS向けの水・食料や、米ベンチャーの開発した小型衛星、宇宙航空研究開発機構(JAXA)などの日本の実験装置など合計2215kg(パッケージ材を含めると2296kg)が搭載されていたが、すべて失われた。また、射点設備も相応に損傷を受けた模様だ。 シグナスとアンタレスは、NASAの商業軌道輸送サービス(COTS:Co