枢機卿の苦渋に満ちた「告白」 : ウィーン発 『コンフィデンシャル』2010年11月10日06:00 カテゴリカトリック 枢機卿の苦渋に満ちた「告白」 アルプスの小国オーストリアのローマ・カトリック教会最高指導者、ウィーン大司教区のシェーンボルン枢機卿は６日夜、「ウィーン市１６区の教区教会を来年、セルビア正教会に譲り渡すことを決定した」と語った。 カトリック教会の建物をセルビア正教会に提供する理由として、「セルビア正教会は市内に３つの小さな教会建物しかなく、困っているからだ」という。枢機卿は教会建物をキリスト教の姉妹教会に提供することを「連帯感の表明」と説明している。 しかし、古くなった自転車や冷蔵庫を貧しい家族に贈物するのとは違う。それなりに由緒あるカトリック教会の建物を姉妹教会とはいえ提供するにはそれなりの訳があるはずだ。実際、シェーンボルン枢機卿が１６区の教会をセルビア正教会に提供することを明らかにした直後、同教会所属の平信者たちから「われわれの教会
