12月11日、台北市内で行われた週休1日の実現を求めるデモで、プラカードを掲げるベトナム人労働者。約42万人の台湾内の外国人労働者にとって、劉事件は他人ごとではない(AP) 米国で11月、台湾の駐カンザス台北経済文化事務所の女性所長(領事に相当)が、フィリピン人家政婦に対する詐欺容疑で米連邦捜査局(FBI)に逮捕された。台湾当局は「(外交官の)不逮捕特権がある」と抗議したが、米司法当局は特権を認めず起訴、裁判が継続中だ。事件は当初、米台断交で台湾が正式な外交官を置くことができない悲哀を感じさせ、台湾で反響を呼んだが、事態が進むにつれ、外交当局の失態に対する批判も出始めた。(田中靖人)家政婦を搾取? AP通信などによると、駐カンザス事務所所長の劉●(=女へんに冊)●(=女へんに冊)氏(64)は11月11日、外国人労働者に対する虚偽契約を禁じた合衆国法典1351条違反(懲役5年以下)の容疑で