大塚製薬は11日、デンマークの製薬大手ルンドベックと、中枢神経疾患の治療薬開発・販売で提携したと発表した。大塚製薬の統合失調症治療薬「エビリファイ」の後継薬など5品目について開発から商業化まで協力態勢を敷く。両社の中枢神経疾患治療薬の売上高は、合算すると世界シェア2位となる。 大塚製薬はエビリファイ後継薬として開発中の「OPC-34712」、月1回の投与で済む「エビリファイ注射剤」の2品目について、海外地域別に売上高の20~50%をルンドベック側に支払う。ルンドベックは売り上げ達成金など最大で計18億ドルを大塚側に支払い、開発経費や販売経費の一部も負担する。 一方、ルンドベックが開発中の3つの新薬候補について、臨床試験の終了後に大塚製薬が共同開発・販売契約する権利を取得した。 エビリファイの世界売上高は3926億円(2011年3月期)。しかし15年4月に米国で特許が切れるため、新戦略が課題