2017年5月25日のブックマーク (2件)

  • ベストセラーを科学する──『ベストセラーコード 「売れる文章」を見きわめる驚異のアルゴリズム』 - HONZ

    書は、「ベストセラー小説に普遍的な法則は存在するのか?」という問いかけを、独自の判定モデルをつくりあげ検証した著者らによる一冊である。小説がヒットするかどうかは時の運という人も多いし、実際運が関与しない事象などこの世に存在しないともいえる。そうなってくると次に出てくる問いかけは運の割合はどの程度のものか? である。書はそれを分析してみせる。 手法のひとつを簡単に説明すれば、まず小説の特徴を抽出するアルゴリズムを用いて評価したいの各特徴を分類/定量化する。その後、ベストセラーと非ベストセラーを大量に読み込ませ、機械学習を用いてベストセラーの特徴を学んだアルゴリズムに、抽出した特徴を投入することでベストセラーになるかどうかを80パーセントの確率で判定することができる。これで分析できるのはどのトピックが売上に関連しているのかだが、書はその他にもプロット、キャラクタ、テーマ、そのらがどの程

    ベストセラーを科学する──『ベストセラーコード 「売れる文章」を見きわめる驚異のアルゴリズム』 - HONZ
    HONZ
    HONZ 2017/05/25
  • 『アウトサイドで生きている』自分の衝動や快楽にきわめて忠実な18名の表現者たち - HONZ

    「いまも忘れられない美術展は?」ともし問われたら、答えは決まっている。1993年に世田谷美術館で開催された『パラレル・ヴィジョン』展だ。 ロサンゼルスを皮切りに、マドリード、バーゼル、東京を巡回したこの美術展は、「アウトサイダー・アート」と20世紀美術を並べて展示するという世界初の試みで話題となった。美術作品を観てあれほど衝撃を受けたことはない。どの作品も過剰なエネルギーに満ちていて、いちど見たら忘れられないインパクトをもっていた。 「アウトサイダー・アート」(仏語ではアール・ブリュット)は、既存の美術界の制度の外側で生み出された作品群を指す。当初は精神障害や知的障害を持つ人々の作品などをそう呼んでいたが、いまでは正規の美術教育を受けたことがない人々の作品を総称するようになった。子どもが描く絵や、素人が止むに止まれぬ情熱から自己流でつくりあげた作品などもアウトサイダー・アートとしてくくられ

    『アウトサイドで生きている』自分の衝動や快楽にきわめて忠実な18名の表現者たち - HONZ
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    HONZ 2017/05/25