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仕事とセックスの深い関係 ~ 斎藤珠里コラム3 斎藤珠里(2007-01-15 07:15) 東京大学の玄田有史助教授(労働経済学)との共著、『仕事とセックスのあいだ』(朝日新書)が刊行された。アエラが昨年初め、800人の勤労男女に行ったアンケート調査をもとに、玄田さんが学者の視点から専門的な分析と考察を、私が日・米・仏で体験したり見聞きしたりしたエピソードを加え、合体した。セックスに名は借りているが、いわば硬軟両方向から攻めた、男と女のための幸せ追求論だと自負している。 仕事とセックス――。 両者を短絡的に結びつけたら、セクハラやオフィス・ラブといった言葉が飛び出しそう。でも、ニートや、職場における不安、ストレスなどを研究対象にしてきた玄田さんの着眼はこうだった。 「セックスはきわめて個人的なことがらではあるけれど、だからといって、すべてが個人の問題とはいえない面もある。どこ
愛育むフランスの「残業代ゼロ」事情 ~ 斎藤珠里コラム5 斎藤珠里(2007-01-29 07:39) ホワイトカラーの「残業代ゼロ」法案の国会への提出をめぐって、日本では賛否両論が巻き起こったとか。 ここフランスでは、管理職を除く労働者を対象にした35時間制が2000年に導入された。それも、従業員を35時間以上働かせた場合には、経営者は超過に対して割増賃金や代替休暇を与えるなどのペナルティーを負うという厳しいもの。だから、経営者たちには不評だったし、稼ぎが減るという点では労働者からも不満の声が漏れ聞こえた。 しかし、仕事は2の次で、個人生活を優先させたいフランス人にとっては、新制度への順応は割合スムーズだった。残業がなくなって収入増が見込めなくなった分、別の楽しみ方を開拓したのである。なかでも、ヴァカンスの使い方に一番変化がみられた。 ここで、ちょっと前置きさせてもらうと、
子沢山で“女”キープの秘密~斎藤珠里コラム23 斎藤 珠里(2007-06-04 07:00) 「子供が夜10時に寝るですって! それで、自分の時間はどうやってつくるの?」 7年前、リヨンに住んでいたときに幼稚園で知り合ったママ仲間のローレンスに驚かれた。我が家とほぼ同年齢の3歳、1歳、生後数カ月の子供3人を育てている専業主婦だ。 ダークな髪をいつもシックにまとめ、カジュアルな装いにもエレガントさをのぞかせる。節度のある言動も美しかったし、女の私からみても、ため息が出るような“女”を感じさせてくれる人だった。 かたや我が家といえば、地獄の日々。下の2人はオムツ、末娘に4時間ごとの授乳、長男の幼稚園の送り迎え……。子どもたち全員が寝ついて“解放”される夜10時過ぎには、疲れ果てていた。髪を振り乱して、とまでは行かないにしても、私自身、なりふりに構わなくなっていた。 しかし、フランスで
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