昨夜のNHKニュースが次のことを伝えていた。菅首相が先月11月18日と今月12月4日(2010年)、総理大臣公邸や都内のホテルで「たちあがれ日本」の与謝野共同代表と会談して連立政権への参加を打診、拉致問題の解決を目的に平沼代表ら党幹部の入閣を要請したと。 最初に抱いた印象は奇妙な組み合わせだな、だった。元反天皇主義者の菅首相の天皇主義者平沼赳夫への抱きつきである。菅首相が全共闘世代の元学生運動家だったと知っている者にとってはこの抱きつきに大方が奇妙に思ったのではないだろうか。 菅直人が元反天皇主義者だからと言って、現在天皇主義者に転向したのかどうかは分からない。過去と現在の立場や責任の違いを口実に態度変節の転向を平気で繰返す日和見主義者・ご都合主義者だから、反天皇主義を投げ捨てたのか、単に天皇制に拒絶感をなくしたのか、腹の底深くに反天皇主義の炎を僅かに残しているのかは探りようがない。 天皇