ここ最近、馬たちを外へ連れて行ってみたい、外乗と言って、外で乗ってみたいと思うようになった。 なので、週末になると、陽にハーネスを付けて、それを詩の鞍に付けて、丸馬場の中で一緒に歩く練習をしていた。 ただ、楽と詩には誰かが乗って行かなければならないので、もうひとり、馬に乗り慣れた人がいるときにお願いしようと思っていた。 先日、長く流鏑馬をやっている知人が来て、楽と詩に乗った。 うちには何度か来ているけど、久しぶりだった。 いい機会なので、ちょっと外へ出る練習に付き合ってほしいと頼んだ。 馬たちは、初めて外へ出るわけで、もし興奮すれば何が起こるかわからない。 図太い詩はともかく、気が小さい楽は、ちょっと不安材料だった。 というわけで、「私が詩に乗る」と言うと、「えっ?」という知人。 「いや、そっちが乗れば?」「いやいや、どうぞどうぞ」というやり取り。 馬たちの初めて物語には、いつも人間たちの