6月16日の首脳会談後、それぞれ単独記者会見を行ったプーチンとバイデン LEFT: Alexander Zemlianichenko-Pool-REUTERS, RIGHT: Peter Klaunzer-Pool-REUTERS <2国間関係が最悪状態に冷え込むなか、初めて会ったバイデンとプーチン。成果といえば「協議を始める」ばかりだが、それでも進展があったと言える理由とは> 成果は少なかった。米新政権の発足後、初めて対面で行われた米ロ首脳会談だったのだが......。 とはいえ「わずか」は「ゼロ」よりましだ。米ロ関係の現状を考えれば、それ以上は期待しようがないだろう。 今回の会談の結果、米ロは「戦略的安定」やサイバーセキュリティーをめぐる公式協議を近く開始することになった。対立悪化により、この春から一時帰国している両国大使がそれぞれ任地に復帰することも決まった。さらに、対シリア人道支援