志望校の合否発表。 発表の場所は体育館。番号の書かれた看板のようなものは見当たらなかったが、体育館の奥にある豪勢な幕が閉じられていた。多分あそこが開くのだと察した。 発表時刻の9:30まであと5分に迫って、隣にいる母と会話していた。 「落ちても何も言わんでね」 「◯◯(私立)で頑張るから」 受験番号を何度も確認したが、私が面接で言った番号と何一つ違いはなかった。 同じ学校のライバルは恐らくみんな受かると思った。明らかに得点が良かったから仕方ない。 時計の長針が6を指した。 「受験者は前に出てご覧下さい」 いよいよ来た。 1人だけ落ちたら惨めでしかないので、結果を見てすぐ帰れるように少し遠くから番号を見ることにした。 幕が開いた。 番号の書かれた看板が見えた。 私の番号があった。 泣いた泣いた。大号泣でござった。落ちたと勘違いされるぐらいに泣いてたからそのかわりによかった、よかったととにかく
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