【衝撃事件の核心】 兵庫県尼崎市のJR東海道線立花-尼崎間の踏切で昨年12月11日、女性2人が走行中の普通電車にはねられ即死した。兵庫県警尼崎北署はDNA鑑定などから2人が母娘だったと発表。所持品のクマのぬいぐるみ2個を公開し、自殺とみて身元の確認を急いでいるが、事故から1カ月以上経過した今も身元は不明のままだ。 ぬいぐるみの一つは娘が抱きかかえ、もう一つは現場に落ちており、いずれも血痕が付いていた。身分証も持たず、所持金はわずか500円だったという母娘。最後を共にした血で汚れたぬいぐるみは何を語るのか。(阪神支局 芦田彩、猿渡友希) クマのぬいぐるみを抱えて飛び込む 事故は昨年12月11日午後10時20分ごろ、尼崎市七松町のJR東海道線立花-尼崎間の七ツ松踏切で発生した。2人は遮断機が下りた後、電車が迫ってきたことを確認し、踏切内に立ち入り、走行中の電車にはねられた。2人とも全身を強く打