漫画家の水木しげるさんが30日、心筋梗塞のため東京都内の病院で死去した。93歳だった。 紙芝居作家から貸本作家を経て漫画家となった水木さんは「ゲゲゲの鬼太郎」「河童の三平」「悪魔くん」などを描き妖怪漫画の第一人者であり、陸軍の兵隊として太平洋戦争下のニューギニア戦線・ラバウル方面に出征した経験から「総員玉砕せよ!」など数々の戦記物も描いてきた。 91歳だった2013年12月から漫画誌「ビッグコミック」で「わたしの日々」を連載し話題を呼んだが、今年5月9日発売の同誌10号をもって最終回を迎えていた。 妖怪を描きながらも、常に漫画ではユーモアを欠かさなかった水木さん。2010年に出版されたコミックエッセー「カランコロン漂泊記:ゲゲゲの先生大いに語る」(小学館)の中では死について、飼い猫にこう語らせている。 「死後何も持ってゆけないし、自分のカラダだけだ。この世は通過するだけのものだから、あまり