高知県で疥癬(かいせん)にかかったタヌキが見つかったとの新潟日報朝刊記事を巡り、新潟市内でも同じような個体の目撃情報が寄せられた。飼い犬などタヌキと同じイヌ科の動物に感染の恐れがあるため、市は注意を呼びかけている。(報道部・黒島亮) 記事は10日付27面の「『もっとあなたに特別報道班』パートナー紙から」に掲載された。パートナー紙の高知新聞の記事で、痩せた茶色い動物を調べてほしいとの依頼を受け、高知新聞の記者が専門家に取材。疥癬にかかったタヌキであることを突き止めた。 疥癬に感染したとみられる個体を見つけたのは、新潟市江南区の横越小学校5年生古泉奏太君(10)。9日午前11時ごろ、自宅の庭で見つけ、家族が撮影。家族が江南署に通報した。古泉君は「最初は『見たことがない動物だ』と思い、びっくりした」と話す。特別報道班も新潟市に取材。担当者は「撮影された個体は疥癬にかかった個体である可能性が高い」